中東の航空会社エミレーツ航空・エティハド航空・カタール航空ではキャビンアテンダントとして採用されると、ドバイ・アブダビ・カタールとそれぞれのベースの都市に移住することになります。
今回はエミレーツ航空CAの福利厚生の一環の住居手当、ドバイでの寮生活・アコモデーション(日本でいうマンション)について詳しくお話したいと思います。
住居費はいくら?
ドバイでの住居費・光熱費・水道代は全て会社負担です。
お給料からの天引きもなく、所得税のないドバイでは毎月のお給料はまるまる手取りになります。
部屋の大きさ&間取りは?
実際の私の部屋をご紹介します。
アコモデーションは全て家具付きの2/3LDKになります。
間取り
- キッチン
- リビングルーム
- ゲスト用トイレ
- ルームメイト数×個室(鍵付きの専用バス&シャワールーム付き)
家具・家電・日用品の配布
- リビングルーム:ソファ・ローテーブル・棚・四人掛けのダイニングテーブル
- キッチン:300Lの冷蔵庫・4口 コンロ・オーブン
- 個室:クイーンサイズベッド・棚・クローゼット・ドレッサー
- その他:洗濯機・乾燥機・アイロン台・お皿・グラス・カトラリー・鍋・フライパン・キッチンツール
全部で3回引っ越ししていますが、基本的にどのアコモデーションも広いです。
個室自体が8畳~15畳ほどあり、日本の一般的な一人用のワンルームマンションのような広さになっています。
プール&ジム完備
全てのアコモには、プールとジム(6時~22時まで利用可能)が併設されています。
ジムにはランニングマシンや筋トレ用の器具・ダンベル・バランスボールなど一通り揃っているので本格的なトレーニングが可能です。
体調管理・健康管理も大事だと考えられているので、ジムを毎日利用しているクルーも多いです。
またドバイにあるハイアットやコンラッド、ラッフルズホテル等の4つ星5つ星ホテルに併設されているジムとプールもクルーは無料で利用できるので、アコモが近ければホテルジムに通うクルーもいます。
ルームシェア
中東3社は基本的に、ルームメイトと一緒に住むことになります。
エミレーツでは2人部屋・3人部屋があり、同時期に入社したクルーと同じアコモや部屋になることが多いです。
他人と一緒に住むと聞くとびっくりするかもしれませんが、プライべートはしっかりと確保されています。個室内に全てが揃っているので、シェアといってもキッチンやリビングといった共有スぺースのみのシェアになります。
さらにお互いフライトが忙しいので、なかなかオフが被ることはなく顔を全く見ない日の方が多い気がします。
また入社後数年先になりますが、ファーストクラス担当になると、アコモに一人部屋の空きがある場合にシングル用のアコモデーションをリクエスト可能にもなります。
シェアのメリット
仲の良い友達と住める
入社後半年後より、違うアコモデーションへの移動リクエストが出せるようになります。
入社年数や担当クラスに関わらず早い者勝ちになりますが、例えば仲の良い友達と一緒にアコモの同室に移動することも可能です。私も一時期同期入社の友達と一緒に住んでいましたが、ごはんを一緒に作ったり映画を観たりと楽しかったです。
競争率は高いですが運が良ければ、ブルジュ・ハリファを望めるダウンタウン内の超高層マンションや、マリーナという超高級エリアにも移動が可能です。
シェアのデメリット
完全プライベートではない
メリットとデメリットが同じ理由になってしまいますが、専用の個室があるといっても他人とプライベートな空間をシェアする事に抵抗がある人もいます。
多国籍な会社なので、日本人の私達が考える常識が通じない事も沢山あります。
掃除を全くしない、音楽を大音量でかける、毎日友達が遊びに来たり彼氏が泊まりにくる、タバコをリビングで吸うなど。注意をして逆ギレされる事もよくあります。”Dont tell me what I need to do. Respect my lifesyle!!(うるさく言わないで!私は私の生活があるんだから尊重してよ!)” と理不尽な返しをされたこともあります・・・
こういうルームメイトに当たったら即移動しましょう!
話せば分かってくれるなんて思っちゃだめです。頑張っても通じず、HPだけどんどん削られます(笑)
育ってきた環境や習慣、文化が全く違うので当たり前の事が当たり前に通じなかったりもします。個室があるといっても、あくまでルームシェアなので相手への思い遣りや気遣いがあって欲しいですね。
運悪く常識のないルームメイトに当たり、友達と住むために人気のない砂漠エリアに移った友達もいます。
ルームメイトをとるか場所をとるかは、エミレーツクルー(中東3社エアライン)の永遠の課題な気がします…。
一方で、素敵なルームメイトやアコモデーションが見つかると本当に楽しいドバイライフが待っています。
高級タワマン!?住居エリア
ピンからキリまで様々です。
ドバイの端の砂漠のど真ん中にポツンと立つアコモから、ダウンタウンの中心地でブルジュハリファを望めるもの、高級住宅街のビーチ沿い、空港近く、静かな居住区内など20以上のアコモデーションから入社時にランダムに振り分けられることになります。
まとめ
入社してみないとなかなか分からない事が多い住居情報ですが、エミレーツ航空の住居待遇はとても良いと思います。
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。