男性CAになるなら外資系!内定の条件や資格・採用倍率は?

男性の客室乗務員が青空を背景に微笑んでいる

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男性キャビンアテンダントになりたい!内定を得るための条件や資格・役割とは?

客室乗務員(CA)は女性の仕事なんて言われていた時代はもう昔。
今は男性CAもどんどん増えてきています。

男性客室乗務員の割合は?

あまり知られていませんが、実はJALの男性CAの歴史は古く約70年前の1953年より男性CAを採用しています。
現在約100名ほどの男性CAが在籍しており、割合は約2%弱。しかしその殆どが海外べ―スの外国籍の方です。

一方でANAは、長年女性のみを採用していました。
募集要項には性別に関する条件はありませんが、男性が内定を獲得するには性別の壁が立ちはだかっていました。

数年前に大学の男性クラスメイトが新卒で日系大手の最終面接まで進みましたが、残念ながら内定には至りませんでした。
(実力があったので、その後あっさりと外資系エアラインに内定を獲得していましたが)

ピーチやジェットスタージャパンなどの国内外資系エアラインやLCCでは、性別の差なく採用をしているイメージですが、大手を含めると現時点での日系男性CAの割合は1割にも満たないほどです。

しかしこの流れも2019年のANAの男性客室乗務員採用を皮切りに、これから男性客室乗務員が増えてくると思われます。

ちなみに私のいたエミレーツ航空では男性・女性の割合は3:7ぐらいでしょうか?
男性の方が長く働く傾向があり、役職が上がるにつれて割合も高くなっていました。

たまに「シンデレラフライト」といって、担当クラスのCAが自分以外すべて男性のときもありました(笑)

男性客室乗務員の採用はある?

毎年300~700名のCA募集人数に対して約1万人前後応募すると言われており、倍率は女性で約20倍・男性では更に高く2000倍を超えてくるような狭き門です。
日本ベースのエアラインでは、以下の航空会社に男性CAが在籍しています。

  • JAL(日本航空)
  • ANA(全日空)
  • ジェットスタージャパン
  • ピーチ
  • 日本トランスオーシャン航空
  • スターフライヤー
  • ソラシドエア

応募に必要な身長や体重の条件は?

日系エアライン

  • 専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方
  • 裸眼またはコンタクトレンズ矯正視力が両眼とも1.0以上であること
  • 航空機乗務に際し必要な体力を有し、呼吸器・循環器・耳鼻咽喉・眼球・腰椎等に支障がないこと
  • 羽田空港と成田国際空港に公共交通機関を利用し120分以内で通勤可能な場所に居住または居住予定であること
  • TOEIC600点程度以上の英語力を有すること               引用:全日空 応募資格     

上記は、2021年度ANAの新卒採用時の募集要項です。
TOEICについて具体的な記載があるように、最低限の英語レベルは必須です。航空会社では国内線でも必ず英語の機内アナウンスが行われますし、いづれ国際線乗務になった時に苦労しないためにも英語が苦手な方は早めに取り組みましょう。
努力次第で大きくアピールできる部分なので、しっかりと努力することが大事です。

またCAは「保安業務」と共に「サービス業務」も行います。
身長や体重の制限は記載されていませんが、すっきりとした髪型や体型に清潔感のある身だしなみが求められます。面接では爪や靴の先まで細かい部分まで見られるので、普段から意識して生活しましょう。

外資系エアライン

  • At least 21 years of age at the time of joining
  • Arm reach of 212 cm while standing on tiptoes
  • Minimum height of 160 cm
  • High school graduate (Grade 12)
  • Fluency in English (written and spoken)
  • No visible tattoos while you’re in Emirates cabin crew uniform (cosmetic and bandage coverings aren’t allowed)
  • Can adapt to new people, new places and new situations
  • Physically fit for this demanding role with a healthy Body Mass Index (BMI) 引用:EK募集要項

エミレーツ航空をはじめ、外資系エアラインの多くは身長制限やアームリーチの記載があります。
身長制限に届かない場合の合格は難しいですが、条件がアームリーチのみの場合はストレッチなどの努力次第で突破できる可能性もあります。

また、日系と大きく違う点は「BMI」についての記載があること。
これは、痩せ型が好ましいということではありません。体力があり、適度に筋肉のついた健康的な体重が理想です。

客室乗務員は実はかなり体力勝負な仕事です。広い機内を前から後ろまで歩き回るので、1フライトで数千歩あるくことも!
エミレーツ航空ではオフの日は、必ずジムに通うというクルーも少なくありませんでした。

男性CAの役割・男性がいると心強い!

客室乗務員=女性という固定観念が強い日本では、男性CAのイメージがあまりないかもしれません。
しかし業務面・保安面の両方で大きなメリットがあります。

大きな荷物の補助はもちろん、緊急時に女性だけでは力が足りない場合に大きな助けになります。
また女性だけの職場よりも、男性が加わる事で女性では見えなかった一面に対して、発見や改善点に気付くこともあります。

人によっては女性より男性のほうが話しやすい場合もありますし、これまで女性の職場と位置付けられていたことは、ある意味不思議ですよね。

エミレーツ航空では、どの路線にも必ず男性女性・両方のCAがいなければいけないルールがありました。

 

男性CAが多くいるフライトはとても働きやすかったです。
セキュリティの面でも体力や力の強い男性がいると、安心感があります。

男性客室乗務員の平均給料は?

日系エアライン

ANAやJALなどの大手のお給料は少し多めになりますが、30代で平均月収約25万円ほどです。
また結婚などによる家賃補助などの福利厚生やボーナスによって、最終的な手取りは変わってきます。

外資系エアライン

私が働いていたエミレーツ航空をはじめ、中東3社(エミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空)は多少の差異はありますが、所得税なしで平均約35万円ほどです(勤続1年目)。
KLMやフィンランド航空などの日本ベースのヨーロッパ系エアラインも多少の前後はありますが、30万円前後になります。

お給料だけで見ると外資系が魅力的に見えますが、ボーナスや退職金がなかったり航空業界がダメージを受けた際には簡単にクビになるなど、一長一短です。

国際線をメインに世界各国に乗務したいのか、ワークライフバランスを大切にしたいのか、年収・お給料が大事なのか、各エアラインによって特色が全く異なるので、会社研究をしっかりとするようにしましょう。

詳しい給与内容については、「エミレーツ航空CAの給料と福利厚生・実際の給与公開」で私の明細を紹介しています。

おわりに

男性だから女性だからと夢を諦めるのはもったいないです。
空を飛びたい・機内で働いてみたい・サービスが好きなら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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