【中東外資・エミレーツ航空】私が憧れのCAを辞めた3つの理由

砂漠の中に立つ白いワンピースを着た黒髪の女性

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昨年3月、コロナが広がり始めるほんの少し前に24歳から約7年間務めたエミレーツ航空を退職しました。
CAを辞める決断に至った大きな理由を具体的に3つご紹介します。

体力の限界

Blood Pressure Monitor, High Blood Pressure

激務で有名な中東系エアライン・エミレーツ航空

辞める1年程前から、日本行きのフライトに限って体調不良になる事が多くなりました。
クルーレスト(長距離フライトでは1〜4時間の睡眠休憩があります)で休んだ後には、気圧の変化から起こる吐き気を伴う頭痛がたびたび起こりランディング後はフラフラ、ホテルで数時間休まないと起き上がれないほどで実際に嘔吐してしまうこともありました。

短距離フライト・レストがある長距離フライト・日本線でも日本発ドバイ着の便では、なぜか大丈夫でした。
一方でどんなにお客様が少なくても、友達との楽しいフライトでも日本行き、特にボーイング(B777)での頭痛はどんどん酷くなっていきました。

入社当時は24歳で、徹夜も往復10時間のフライトで一度も座らなくても若さでカバー出来ていましたが、年齢によるものなのか蓄積されたフライト時間なのか、気圧なのかはわかりませんが、確実に体調に現れてしまうようになりました。

変化が欲しくなった

エミレーツ航空では、エコノミー→ビジネス→ファースト→客室各クラス責任者→客室総責任者と年次に合わせて役職が上がっていきます。

担当クラスが上がっても仕事内容は基本的には同じで、ブリーフィングをして、機内準備、お客様をお迎え、サービス、ランディング
このルーティーンはずっと変わりません。もちろんエコノミークラスとファーストクラスではサービス内容は全く違いますが、基本的なルーティーンは同じです。

機内でのクルー同士の会話もルーティーン化してきます。
エコノミークラスでは、どこに住んでいるの?どこ出身?オフの日はなにしてる?
ビジネスやファーストクラスでは、何年働いているの?いつまで続ける?パートナーはいるの?将来のプランは?

担当クラスが上がったり毎回新しいお客さまやクルーと出会ったり、小さな発見や楽しさは溢れていたし魅力的でしたが、仕事内容に段々と刺激を感じなくなっていきました。

将来を考え始めた

white biplane

クルー同士で共通して言っていた言葉があります。
If nothing has happened, this place is too comfortable to leave.(ここは居心地が良すぎて辞めることが難しい)
Job is not too difficult, salary is good, Dubai is safe and interesting and you can enjoy flying all over world. You really need to push yourself to get out from this cozy place. “

「居心地が良すぎて、辞めることが難しい」はクルー内の共通認識でした。
世界を観て周りたい人・CAの仕事が憧れの人・稼ぎたい人・英語を使って仕事をしたい人・ドバイに住んでみたい人など、クルーそれぞれが異なる目的や目標をもって働いています。
その目標が充分に達成されてしまってもなかなか次のステップへと行動を移すことが難しくなるほど楽しくて居心地の良い空間、エミレーツ航空はそんな場所でした。

その一方で、世界中から集まったクルーはアジアからヨーロッパ・アフリカまで本当に様々で、価値観も全く異なる人たちと出会うことで沢山の刺激を受けました。

「もう充分世界を観て回ったから、来年から大学に入りなおして勉強する」
「コーヒーが大好きで色々な国のカフェを試してきた。そろそろ学んだことを生かして、自分のカフェをオープンする」
「オフの日にオンライン大学で数年勉強していて、もうすぐ卒業する」など、
モチベーションや行動力のある人たちが本当に多く沢山の影響を受けました。

CAとしての仕事や世界を観て周ることに対して、充分に満足できたタイミングがこの7年目だったのかなと思います。

まとめ

もしも3つの理由のどれかがなかったら、今も飛んでいたかもしれません。

それぐらいエミレーツのCAの仕事は楽しく、ドバイの居心地の良さも、世界各地に飛んでその国の美味しいものや素敵なものを食べたり見たり買ったり出来るCAならではの仕事の恩恵も本当に魅力的でした。

CAとして働いた約7年間で出会ったクルーや機内のお客さまには本当に沢山のことを学ばせていただきました。今でも覚えているお客さまも沢山いますし、機内で意気投合してクルーと何時間も語りあったりステイ先で見たり感じた経験は一生忘れることのない宝物です。

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