IDチケットとは?
「CAになったら航空券が無料になる」と聞いたことはないですか?
これは9割本当で、チケットは無料にはなりませんが5割~9割引きまでの割引価格で購入可能になります。
スタッフチケットの種類
スタッフチケットには2種類あり、それぞれルールや価格が異なります。
航空会社によって名称は異なり、スタッフチケット・Employee Free Ticket・EF券・社員優待券と呼ばれます。
スタンバイチケット(ID90)
「乗れるかギリギリまで分からないけれど格安」なチケット。
こちらが皆さんがイメージされるチケットで、正規価格から9割引になります。
値段だけ聞くと凄い!!となるかもしれませんが、空席状況に振り回されるので予定は立てにくいです。
GW・祝日・お盆・夏休みなど繁忙期にはほぼ乗れません。
一度シルバーウイークに気づかずに実家に帰省して、帰りの東京行きの国内線が全て満席で乗れず、隣の県まで行って3時間待ってなんとか乗れたこともあります(笑)
ただ、やはり9割引きは破格なので航空会社社員は頻繁にIDチケットを使って国内・海外旅行をします。
そして空席状況でスケジュールを組むので、弾丸だったり直行便があるのにかなりの遠回りをして行ったりと、結構むちゃくちゃなスケジュールを組みます(笑)
4日オフで旅行に行きたくなり、ウィーン・プラハ・バルセロナ行きでスタンバイして、空港で1番先に乗れたプラハへ弾丸一人旅をした事もあります。
確約チケット(ID50)
チケットを購入・発行した時点で乗れることが確約されたチケット(confirm ticket)になります。
価格が5割引きに上がりますが、直前まで空席状況を心配することもないので安心です。
両親との旅行では、空席情報を確認して少し危ない場合はこちらのID50を購入することが多かったです。
割引適用範囲
本人のみ・親や兄弟、子どもまでの利用範囲やエコノミークラスのみなのかビジネスクラスも利用可能かの利用クラス範囲は航空会社によってかなり異なります。
私の働いていたエミレーツ航空ではほぼ全エアラインで両親までスタッフチケットが利用可能でした。一方クラス範囲はキャビンクルーはエコノミークラスのみでした。(パイロットやキャビン責任者はビジネス・ファースト利用可能)
これは自社エアラインが他社エアラインに対して適用しているものによるような気がします。(エミレーツ航空は他社エアラインクルーに対してのビジネスクラス利用なし)
例えばシンガポール航空はシンガポールグループでしかIDチケットは利用できない代わりにシンガポール航空社員も他社は利用できませんし、KLMは他社社員は社員本人のみしかスタッフチケットを利用できないので、KLM社員も他社では両親用に購入できません。
まとめ
今回は航空会社社員の大きなメリット・スタッフチケットについて詳しくご説明しました。
繁忙期などに利用することは難しいですが、エアラインで働いている人の多くはシフト制で働いているのであまり不便を感じずに利用することが出来ています。